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凱旋門賞より遠かったスプリントでの勝利

凱旋門賞より遠かったスプリントでの勝利

第4章

凱旋門賞より遠かったスプリントでの勝利

世界に挑んだサムライサラブレッド 〜Part3・アジア/オセアニア編〜

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 2002年から2003年にかけてのエイシンプレストンのクイーンエリザベス2世C連覇は紛れもない偉業だが、もう1頭、香港開催の同一レースで連覇を達成した日本調教馬がいる。

 2012年と2013年の香港スプリントに勝利したロードカナロアだ。ただ、この馬について語るまえに、香港スプリントというレースについて少し解説しておきたい。

 香港スプリントは毎年12月に香港・シャティンの芝1200mで行われる3歳以上のレースである。1999年の創設時は芝1000mだったが、2006年から芝1200mでのレースとなった。

 一般に競馬の世界では1000〜1300mのレースに「スプリント」の名称が与えられている。キングカメハメハ産駒のロードカナロアは2010年のデビュー以来、日本国内で芝1200mのレースを中心にキャリアを積んでおり、2012年・香港スプリントの前走となったスプリンターズSでG1初勝利を挙げた生粋の“スプリンター”だ。しかもこのレースでは1番人気馬を抑えて中山1200mのコースレコード(1分6秒7)でのG1初制覇だった。

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