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牝馬による海外初勝利の軌跡

牝馬による海外初勝利の軌跡

第4章

牝馬による海外初勝利の軌跡

世界に挑んだサムライサラブレッド〜Part4・アメリカ編〜

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 2000年、1頭の牝馬による米国のブリーダーズCフィリー&メアターフ(G1)挑戦が発表された。

 このレースは米国競馬界最大のイベントであるブリーダーズカップ(2004年から名称がブリーダーズカップ・ワールド・サタブレッド・チャンピオンシップに変更)のなかでおこなわれるもので、その年の「芝の女王」を決める重要な一戦だ。

 そこに挑戦状を叩きつけた馬の名はマルターズスパーブ。

 さらにはブリーダーズCフィリー&メアターフ後も米国で1年以上に及ぶ転戦を予定しているという。どんな馬だったのか、彼女の日本国内でのキャリアを簡単に振り返っておこう。

 デビュー4戦目となった1999年の3歳未勝利戦で初勝利。翌2000年のフラワーC(G3)も制覇して連勝を飾ると、この年はラジオたんぱ賞(G3)、関西TVローズS(G2)でも2着に入るなど安定した力を示し、10月15日に京都競馬場でおこなわれる秋華賞(G1)への出走権を得た。

 秋華賞では4番人気の支持を得ていたものの18着に終わるが、このレース後に米国挑戦が発表される。日本調教馬ではあるが、米国生まれの牝馬だった。

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