今回、『世界に挑んだサムライサラブレッド』というテーマで日本調教馬による海外挑戦の歴史を振り返り、改めて気づいたことがある。
それは「やはり競馬は世界の文化だ」ということ。
本書第1章で紹介したように、ハクチカラが初の本格的海外遠征に打って出たのは1958年のことだ。現在、野球/ベースボールの世界では日本人の有力選手が米国のメジャーリーグに挑戦することは既定路線のようにもなっているが、1958年にメジャー移籍を実現した日本人選手は皆無という状況だった。1958年、それは日本プロ野球界にとっては長嶋茂雄が読売巨人軍に入団した年として記憶されている。
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