メジロマックイーンが引退して数年後、競馬界にサンデーサイレンスブームが巻き起こった。産駒は数々のG1を制覇し、平成7年から13年連続でリーディングサイアーに輝いた。競馬ファンは敬意を持って「SS」と呼び、その流星がデザインされた帽子まで発売された。
池江も評判だったサンデーサイレンス産駒を北海道で見て歩くなかで、生後1カ月の馬に出会った。さして目立つ馬ではなかったが、小さくて可愛らしい馬だった。それが、のちの3冠馬ディープインパクトだった。セレクトセールに上場されると、馬主の金子真人によって落札された。
池江は内心、
© Net Dreamers Co., Ltd.