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日本全国で昇って沈むしし座

日本全国で昇って沈むしし座

第5章

日本全国で昇って沈むしし座

競馬で学ぶ春の星空

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 春の星空で強く輝くアルクトゥルスをその名に持つ「アルクツールス賞」を長年開催している大井競馬と、そこで多くの「天文レース」が行われていることを前章で書いた。うしかい座からはアルクトゥルス、おとめ座からはスピカ、おおぐま座からは北斗七星と、いずれも春を代表する星座、それも「春の大曲線」から中心に、ここまで春の星空を由来とした競馬のレースと関わり付けて取り上げさせてもらった。ただもう1つ、「春の星空」という意味では取り上げなくてはいけない星座がある。しし座である。

■様々な表情を見せるしし座

 しし座は秋も深まった頃に東の空から現れ始め、春に南の空高くに昇り、夏には西の空に沈んでいく。その「獅子」の形状も、東にいる時は頭部が上に、南にいる時は水平に、西にいる時は頭部が下に、という変遷を辿り、まさに“空を雄大に駆け回る獅子”といった様子。

 ただし、こちらも中央競馬には関連するレースは存在せず、「しし座レース」は今のところ地方競馬でしか開催されていない。そのかわり、さすがメジャーな星座というべきか、帯広ばんえい・佐賀・園田・佐賀・水沢・大井・門別・旭川・宇都宮・名古屋・上山・足利と、実にこれまで12の競馬場でその名を冠するレースが行われている。

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