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国民的大作家は少年時代、騎手を夢見ていた――吉川英治(前編)

国民的大作家は少年時代、騎手を夢見ていた――吉川英治(前編)

第3章

国民的大作家は少年時代、騎手を夢見ていた――吉川英治(前編)

競馬を愛した文士たち(上巻)

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『宮本武蔵』『三国志』『私本太平記』などの長編歴史小説で人気を博した作家の吉川英治(よしかわ・えいじ、1892-1962)は、大の競馬ファンであり、また、代表的な文士馬主でもあった。井上雄彦の漫画『バガボンド』の原作が吉川の『宮本武蔵』であると聞けば、この作家がいかに長きにわたり、幅広い世代を楽しませてきたかがおわかりいただけるだろう。「国民的作家」という言葉は、吉川のためにあるようなものと言える。

 そんな吉川が、なぜ、どのようにして競馬に興味を持つようになったのか。

 吉川は1892(明治25)年、横浜の根岸で生まれた。自叙伝『忘れ残りの記』によると、家の前から根岸競馬場の芝生が見えたという。

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