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たった一度きりの邂逅

たった一度きりの邂逅

第7章

たった一度きりの邂逅

時代が生んだ世紀の一戦 1992年天皇賞・春 〜トウカイテイオーVSメジロマックイーン

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「うれしい。心底うれしい」といい、「有馬記念から、僕はずっとこの日を待っていたんです」と続けた武豊の言葉は、ここまでのメジロマックイーンの1年間の苦しさをすべて表現していた。

 トウカイテイオーについては、その敗因が何だったのかと、誰もが首を傾げた。

 松元省一調教師は、負けるにしてもここまで惨敗するとは思っていなかったとうなだれ、「距離の壁としか言いようがない」と話した。

 故・和田共弘さんは「距離ではない。敗因は体調以外には考えられない」とコメント。骨折明けのレースを走って、その反動による目に見えない疲れがあったのでは、ということだった。

 また北口助手は「“ダートのように”

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