私は子供の頃から体を動かすのが大好きで、野球、陸上、相撲、剣道、ウエイトトレーニングと、様々なスポーツに親しんできました。現在も、家ではダンベルの上げ下げやエアロバイク運動は欠かしません。そのおかげで、71歳になった今も健康そのもの。ちょっと自慢したくなるほどの筋肉質の肉体も維持しています。
でも、それとは別に、私にはとっておきの健康法があるのです。もし、私のことを「年齢より若い」と言ってくださる方がいたとしたら、私は迷わずこう答えます。「それは競馬のおかげです」と。
「ギャンブルが健康にいいなんて、何を言ってるんだ」と思われてしまうかもしれませんが、週末競馬を中心にしたライフサイクルを50年近く送っている私が、それを実感しているのですから、間違いありません。
もちろん、スポーツジムに通って汗を流すのも悪くありません。でも、ジムに通うことが義務のように感じ始めると、だんだん億劫になり、忙しさにかまけて足が遠のいてしまいます。その点、競馬ならば健康のために運動するという義務ではなく、楽しみの結果として体を鍛えられる。これなら誰でも長続きさせることができるでしょう。さらに競馬場では、知らず知らずのうちに頭も使う。野外で光を浴び、心地よい空間でストレスも発散できます。
つまり、心と体と脳―――そのすべてを活性化させてくれるのが競馬なのです。
私はこれを「競馬健康法」と名付けています。
特に、認知症の予防には抜群の効果を発揮するので、高齢者の方にはお勧めです。アンチエイジングにもつながるため、美と若さを保ちたい女性の方にもぜひ実践していただきたいですね。
では、競馬の何が健康によいのか。ひとつずつ具体的にお話をしたいと思います。
競馬場に行くたびに、まず感激することは空間の雄大さ、そして爽快感です。競馬場に着いて、通路からスタンドに出ると、眼下に拡がるのは、緑いっぱいの芝のコース。四季折々の季節感にも浸ることができます。
そこはまさに「癒しの空間」。日々のせせこましさや、ストレスなどは、競馬場に身を置くだけで、すぐに吹き飛び、ウキウキと心が弾んでくるのが分かります。
そして、そこに颯爽と現れるのが美しい姿のサラブレッドたち。走り抜ける馬たちの勇姿をライブで見た時の迫力と興奮は、ここでしか味わうことのできない醍醐味です。
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