人間の脳の発達に年齢は関係ありません。鍛えていれば衰えを知らないのです。だから、人間は頭を使わなくちゃいけない。基本的に、脳を使いすぎて病気になる人はいないのです。
脳細胞は一般に、大脳皮質の神経細胞が140億個、小脳皮質の神経細胞が1000億個、プルキンエ(出力神経)細胞が1400〜2600万個で、全体では千数百億個あると言われています。確かに、脳細胞の数は25歳くらいから減少していくのも事実です。動脈硬化や血行不良などで、酸素とブドウ糖の供給が途絶えることにより、毎日11万個の細胞が死滅してしまうとの説もあります。しかし、心配はいりません。大人になっても新しい脳細胞は確実に付け加わっていることも確認されています。
ただし、もう歳だからと諦めて、せっかく増えた脳細胞を使わなくなっていては、それも機能しません。
特に日本人は、65歳で定年になった、70歳で古希になったということで、いままでやってきたことを、ちょっとスローダウンしようかと思いがちです。でも、そのスローダウンが、脳の衰えを表面化させることにつながってしまうことを、心に留めておきましょう。
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