勝っても勝ってもなかなか1番人気にならない「実力先行型」だったキタサンブラックは、やがて「現役最強馬」と呼ばれるようになる。
王者としての地位を確かなものにしたのは、2016年のジャパンカップで見せた圧巻の走りであった。
それまでの12戦で唯一着外(14着)に沈んだダービーと同じコースだけに、「東京不安説」もささやかれていたのだが、差のつきにくいジャパンカップで2着を2馬身半突き放し、逃げ切った。
王者としての地位を確かなものにした2016年ジャパンC(撮影:下野雄規)
「普通に強かった」という武の言葉は、いかなる条件でも勝てたという意味の、最大級の賛辞だろう。
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