もうひとつ、日本の景気とは別に、興味深いデータがある。
第1章でも見た「獲得賞金ランキング」の図を、再度、見てほしい。
<賞金ランキング(2018年2月現在)>
このランキングを見て、netkeiba.comのスタッフが示唆に富む指摘をしてくれた。
「3位以下の馬はみな、海外遠征していますが、1位と2位は海外に行っていませんね」
なるほど、鋭い。ベスト10の馬のうち、キタサンブラックとテイエムオペラオーの上位2頭だけが、海外遠征に行っていない。
もちろん、海外には賞金の高いレースもたくさんある。そこで勝てれば(為替の影響は受けるだろうが)、多額の賞金を獲得できる。
だが、これはいわば「ハイリスクハイリターン」。海外遠征せずに日本で走っていれば、もっと稼げただろうという馬もいるし、日本ではあまり稼いでいないが、海外で多額の賞金を手にしてこのランキングに載っているという馬もいよう。
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