米国はウーマンリブの国だから…というわけではないだろうが、日本調教馬のなかでも牝馬の活躍が目立つ。特に、2005年のアメリカンオークスS(G1)を制したシーザリオは、忘れることのできない1頭だ。
サンタアニタパーク競馬場で開催されるアメリカンオークスS(2013年まではハリウッドパーク競馬場で開催)は、米国だけでなく世界各国から有力な3歳牝馬を集めて競わせることを目的として2002年に創設された国際招待レースだ。ダートの牝馬戦としては1875年創設のケンタッキーオークス、1917年創設のCCAオークスが米国の最高峰に位置づけられるが、アメリカンオークスSは芝10ハロンのレース。芝の3歳牝馬戦としては米国最高峰のレースと言える。
もっとも、シーザリオが走る前年の2004年。すでにある日本調教馬がアメリカンオークスに挑戦、2着に入る好走を見せている。サンデーサイレンス産駒のダンスインザムード。2003年のデビューから桜花賞(G1)を含めて4連勝を飾るなどの実績を引っ提げてハリウッドパーク競馬場に乗り込んでいた。
このダンスインザムードは
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