現在の日本競馬にも、その名を残し続ける「メジロ」の血統。その祖となる繁殖牝馬の選定に関しても、深く関わってきたのが大久保末吉元調教師だった。
「大久保先生が残してくれた代表的な牝系が、メジロボサツ(その後、メジロドーベルやモーリスを送り出す)といえるでしょう。大久保先生は高い能力を持った牝馬を残すだけでなく、気になる牝馬を見つけた時には豊吉さんに話を持って行き、『これは繁殖牝馬として残せる血統だから買いましょう』と、購入を勧めることもありました」
こうして「メジロ血統」の祖は作られていくのだが、北野氏は繁殖牝馬を導入する際、必ずといっていいほど「スタミナ」に強いこだわりを持っていた。
「(北野)豊吉さんが常々話していたのが、
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