ゴールドシップは、まさに強さと脆さが同居した馬だった。強いはずなのに、コロッと負ける。その負けっぷりから、次も厳しいかと思っていると、強い勝ち方で大レースに勝利する。馬券派のファンにとっては何とも厄介な存在なわけだが、そこがまた目が離せなくて愛おしいという気持ちもよくわかる。
ところで、今、述べたゴールドシップの「強さと脆さが同居している」という特徴は、本当なのだろうか。実際、他馬と比較して、どの程度、「強さと脆さが同居」しているのだろうか。
まず、ゴールドシップはG1を6勝している。これはもう堂々たる名馬だ。過去に中央のG1(海外を含む)を6勝以上している馬は以下の通りだ。
ウオッカ
キタサンブラック
ジェンティルドンナ
シンボリルドルフ
テイエムオペラオー
ディープインパクト
オルフェーヴル
ブエナビスタ
モーリス
ロードカナロア
ゴールドシップ
ちなみに、上からディープインパクトまでが7冠馬、オルフェーヴルから下が6冠馬だが、まさに堂々たる顔ぶれ。ちなみにゴールドシップ以外、みな、年度代表馬に選ばれたことのある馬ばかりだ。とはいえ、このメンバーのなかに名を連ねても、ゴールドシップが見劣りすることはまったくない。
© Net Dreamers Co., Ltd.