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好走しながらももがき続けた4歳時

好走しながらももがき続けた4歳時

第7章

好走しながらももがき続けた4歳時

ジェンティルドンナ “貴婦人”という名の女丈夫

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 ジャパンC(G1)を制したジェンティルドンナは有馬記念を回避し、翌年3月末にUAE、ドバイのメイダン競馬場で行われるドバイシーマクラシック(G1、芝2410m)に出走することが決まった。

 中間も順調、移動してからも特に問題となるようなことはなかった。ドバイ遠征は石坂正調教師は3回目、岩田康誠騎手は初めてだった。もちろん、ジェンティルドンナ自身は海外初挑戦だ。

 ジェンティルドンナは好スタートから前をうかがう。2、3番手での競馬となった。ライバルと目されるセントニコラスアビーの外にぴったりとつける形で進む。直線。ジェンティルドンナは3番手。先頭のシャレータの脚色が鈍くなるが、2番手のセントニコラスアビーは加速していく。ジェンティルドンナはこれを追う。

 だが、前のセントニコラスアビーが止まらない。ジェンティルドンナも伸びてはいるが、結局、捕らえることはできず、2着でゴールした。

2013年:ドバイシーマクラシック

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 それでも陣営は、悔しさと手応えの両方を感じていた。岩田騎手は「それほど差はなかったし、世界で通用することは証明できた」と述べ、石坂師は「4カ月ぶりの競馬で、初めての海外遠征。勝てはしなかったが、全然ダメというわけではなかった」と述べている。

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