馬は季節に応じて体重を変化させるという。人間でも、夏は体重を落としやすいが、冬はなかなか落ちないといわれる。そんな傾向が馬にもあるようだ。ただし、その変化を月ごとに調べてグラフにしてみたところ、牡馬と牝馬とではかなり違うことがわかったという。
「グラフのbの部分に注目してください。これは年齢と月を横軸に取って、体重の増減を縦軸に取ったグラフです。上が牡馬、下が牝馬のグラフなんですが、牡馬は割と単純なカーブを描いていて、体重が増えるピークが1月。そこからずっと下がっていって、春にちょっと盛り返すところがあるんですが、また下がって、8月に底を打ちます。ところが、牝馬は違います。増加のピークは10月です。12月にかけてちょっと下がりますが、1月、2月でまたちょっと増え方が増します。そこから一気に下がっていって3月に底を打ち、上昇カーブを描いたと思ったら夏場にまた少し下がって、そこから一気に上昇し、10月のピークとなります。牝馬はこんなふうに、やや複雑な増減を繰り返します」(高橋さん)
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