―最後のショーゲキだ!!!
―これが最後の、ディープ、インパクト~!!!!!
―ラストランをみごとに飾りました!!!
―ディープインパクト
―これが
―こ、れ、が
―わたしたちにくれる
―最後の、ショウゲキ~!!!!!
―強い!…ディープインパクト、強し!……
ラスト200メートル。内で粘るダイワメジャーにポップロックとドリームパスポートが襲い掛かっている。熾烈な2着争いだ。まさしく藤田・元騎手が語ったとおり。「どう転んでも、この馬には勝てない」。
そんな展開を尻目に、最後の数歩を彼は流すように走り、そして、勝つ。その差、1馬身、2馬身、そして3馬身…。一陣の風が吹き去っていく…。
ディープの2年間が終わった瞬間だった…。
ディープの残したものを簡単に振り返る。
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