いくら競馬好きとは言え、仕事に追われている身としては、毎週競馬場に行く時間は持てません。でも、競馬場に行かなくとも、競馬には立派な健康法があるのです。
それが競馬予想です。
予想するに当たって、競馬新聞とにらめっこしながら「前回の条件では…」「この相手とタイムを比べたら…」などと、過去のレースを思い出すことは不可欠。さらに現在の馬の調子を調べながら「このケースではどうなるのか」「もし違うケースになったら、この子はそのまま逃げ切ってしまうのか」など、いろいろなケースを想定します。
こうして自分なりにたどりついた結論から、こっちの買い目が来れば1万円になる、もうひとつの目なら5000円にしかならないなどと計算した後に、買う馬券を決めます。
ですから、競馬好きは自然と暗算が得意になるのです。
あらゆる要素の兼ね合いを見定めながら、1レースを予想するだけで、多分、かなりの脳トレーニングになっていると思います。それを12回、他の競馬場の馬券も買っているとしたら、20回以上予想するのですから、それだけでも人間としては「活動の極み」と言ってもいいくらい、エネルギーを使っているのです。そうすると、当然お腹もすいてきて、食欲増進にもつながります。
よく、認知症になる予兆として、小銭の扱いができなくなるという話を聞きます。買い物の時に、小銭を出すのが億劫になり、大きな札だけを使うようになってしまうため、財布に小銭ばかりが増えてしまう。この現象が要注意だというのです。
しかし、競馬をやっていれば、そんな症状に陥る心配はありません。なぜなら、競馬には欲得(金勘定)がつきものだからです。
たとえ少額だとしても、馬券を買うという行為でお金を賭ければ、儲かったのかどうかが気になるとこ
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