その後も凱旋門賞への挑戦は続いた。
2010年のナカヤマフェスタが頭差の2着に入る健闘を見せた。エルコンドルパサーと同じ、二ノ宮敬宇調教師と蛯名正義騎手のコンビだった。1999年のフランス遠征で得たノウハウが活かされた結果と言えるだろう。しかし、今度こそはと2年連続で挑戦した2011年の凱旋門賞では11着に沈んだ。
エルコンドルパサーの半馬身差を頭差にまで詰め、さらに翌年に再挑戦までしても、まだ届かない。1着と2着の差は、それほどまでに埋め難いものなのか。
そして2012、2013年には、オルフェーヴルが凱旋門賞で2年連続2着という結果を残した。
2011年には三冠達成に加えて有馬記念も制すなど日本国内で圧倒的な力量を示していたオルフェーヴルの調教師は、ディープインパクトを管理していた池江泰郎調教師の長男・池江泰寿。ここまでくると凱旋門賞制覇は親子二代の悲願といった様相だが、2年連続で、あと一歩、栄冠に手が届かなかった。
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