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第8章
騎手デビューから52年間、雨の日も風の日も馬に寄り添ってきた池江だったが、平成23年2月、定年により調教師を引退することとなった。しかし、現役を退いても、馬から離れることはできなかった。JRAの馬主資格を取得し、自身が管理したステイゴールド産駒を購入した。 「やっぱりこの産駒をやりたいと惚れ込んじゃって、ちょっと高くなってしまったんだけどね」 池江は柔らかい笑みを浮かべた。
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