目次

「競馬ブーム前夜」〜黎明期の名勝負を振り返る その2

「競馬ブーム前夜」〜黎明期の名勝負を振り返る その2

第3章

「競馬ブーム前夜」〜黎明期の名勝負を振り返る その2

有馬記念で振り返る競馬ブーム(上)

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史上初の二連覇を達成した“スピリット”溢れる先駆者スピードシンボリ

 有馬記念史上、馬主の最多勝利数はシンボリ牧場とサンデーレーシングの4勝だが、これにシンボリ牧場のオーナーだった先代和田共弘氏名義で勝ったスピードシンボリの2勝を加えると、通算6勝の単独トップとなる。生産者の勝利数でもシンボリ牧場は4勝だが、これにTakahiro Wada(現オーナー和田孝弘氏)名義で生産したシンボリクリスエスの連覇を加えると合計6勝となる。「シンボリ」は有馬記念を語る時、切っても切れないブランド名なのである。

 シンボリ牧場の歴史は古く、1921年、先々代の和田孝一郎氏が千葉県成田にその前身となる新堀牧場を開場したことに始まる。その跡を継いだ先代の和田共弘氏は、社台グループの吉田善哉氏やメジロ牧場の北野豊吉氏などと並び、1960〜1980年代のわが国の競馬の発展に寄与したオーナーブリーダーの一人であり、その最初の傑作がスピードシンボリなのである。

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