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第二次競馬ブームの幕開け その2

第二次競馬ブームの幕開け その2

第8章

第二次競馬ブームの幕開け その2

有馬記念で振り返る競馬ブーム(上)

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17万の観客が見た奇跡の勝利、巻き起こる感動のオグリコール!

 明けて1989年春、オグリキャップ陣営は当初、大阪杯から天皇賞・春、安田記念、宝塚記念というローテーションを予定していたが、2月に右前脚の球節を捻挫し、さらに4月には同じ右前脚に繋靭帯炎を発症し、前半シーズンの休養を決め、福島県いわき市の競走馬総合研究所磐城支所で温泉治療などを行った。

 2ヶ月半の治療後、栗東トレーニングセンターに戻ったオグリキャップはプール施設を使ったトレーニングを開始、調教は予想以上に順調に進み、9月のオールカマーからの復帰が決まった。1戦限りの約束だった岡部騎手に代わり、鞍上はライバル、タマモクロスの主戦騎手だった南井克巳が選ばれ、以後1989年の全レースに騎乗することになる。

 南井騎手を背に快勝した9月のオールカマーを皮切りに、12月の有馬記念まで、オグリキャップは約3ヶ月半で6戦という、過酷なローテーションをこなすことになる。

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