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ミヤさんとの約束を守り、牧場を閉鎖。待っていたのは、古き友人からの協力だった

ミヤさんとの約束を守り、牧場を閉鎖。待っていたのは、古き友人からの協力だった

第7章

ミヤさんとの約束を守り、牧場を閉鎖。待っていたのは、古き友人からの協力だった

「血統」からひもとくメジロ牧場

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 2度にわたる自然災害(有珠山噴火)を乗り越えてきたメジロ牧場。しかしながら、牧場の歴史に幕を下ろすことになったのは、同じ自然災害ながらも、牧場に直接的な被害はもたらさなかった、東日本大震災だった。

 「もし牧場を閉鎖することになっても、業者への支払いとすべてのスタッフに退職金を払うことができる金額を割り込んだら、牧場を閉鎖しようと思っていました。不謹慎な話かもしれませんが、東日本大震災の後の競馬が中止となり、その後もしばらくは関東圏では開催ができなくなったときに、収得賞金で経営してきメジロ牧場にとっては、これが潮時かなとも感じました」

 年に何度か、当時のメジロ牧場の代表を務めていた北野雄二氏や、調教師を引退後、牧場の顧問となっていた奥平真治元調教師(メジロライアンなどを管理)と会議をするため、北野建設に足を運んでいた岩崎氏は、ついに思いの丈と、そしてミヤさんから生前に託されていた言葉を口にする。

 「以前、ミヤさんは僕や奥平先生を前にして、『今はいいけど、

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