目次

地方競馬の赤い星 大井で感じる星空の季節感

地方競馬の赤い星 大井で感じる星空の季節感

第4章

地方競馬の赤い星 大井で感じる星空の季節感

競馬で学ぶ春の星空

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 第3章では「大曲線こそ春の星空の醍醐味」ということで、大曲線の終着点(さらにその先のからす座までとする場合もある)であるスピカ、ならびにスピカSの話をした。そのスピカSはGI戦線で大活躍する直前のモーリスが最後方からの直線一気で制したレース。その他の過去の勝ち馬にも重賞級ホースの名前が数多く並び、1600万下条件ながらまさしく未来の「スター」が生まれるレースでもあった。

「春の大曲線」の結び方は前章の通り。「北斗七星のひしゃく型の柄の部分を伸ばして行き、アルクトゥルス、スピカと繋いでいく」とできあがる。スピカに1章を使ったのなら当然アルクトゥルスにも触れなければならないだろう。

■「アルクツールス賞」の大井は星好きにも嬉しい競馬場

 うしかい座のα星で一等星のアルクトゥルス。オレンジ〜赤系統の色合いを持つこの星は春の東の空でひときわ強い存在感を放つ星。日本全域で見れる(太陽を除く)恒星の中では、冬のシリウスに次ぐ明るさを持つ。カタカナでは「アークトゥルス」や「アルクトゥールス」などのように表記することもあり、「アルクトゥルス」「アークトゥルス」に関してはその名を持つ実在の競走馬が存在する。

アルクトゥルスのオレンジ色の輝き。北斗七星の尾をさらに伸ばしていくと見つかる(写真:アフロ)

 前章の主題であり青白く輝くスピカとの対比から、アルクトゥルスと併せて「夫婦星」と称される。アルクトゥルスが男性、スピカが女性だ。ただ、残念なことにアルクトゥルスの名を冠したレースは

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