----- ネオユニヴァース -----
◆イギリス色が強く、タフなレースの適性高い
ネオユニヴァースは母父クリス。ディープインパクトやハーツクライ同様、欧州色の強い繁殖との配合だ。ディープ、ハーツクライとの違いは“イギリス色の強い欧州型”であること。ディープやハーツは直線の伸び勝負に強い“フランス型”であるのに対して、イギリス型のネオユニヴァースは坂やタフな馬場で減速しない“馬力”に長けている。
今よりもタフな路盤で急坂もある皐月賞。内がタフな馬場で行われたダービーで、タフなインを減速せずに駆け抜けたのはイギリス型の“馬力”があったからこそ。ネオユニヴァースの母父のクリス、その父シャーペンアップがフランスにおいて、イギリスほどの成功を収めなかったのも起伏の激しいイギリス適性が高かったことが影響しているのではないか。
産駒もタフさが要求される条件に強く、ロジユニヴァースは不良馬場のダービーを優勝。中山ダート1800m、東京ダート1600m、阪神ダート1800mの勝ち星が多いのも、芝よりも重いダートであることに加え、坂もあることで馬力を生かせるからだろう。
2009年:日本ダービー
欧州指向の強い血統は起伏があり、タフなコースのダート中距離に強い馬が多く、ネオユニヴァースもその傾向に合致する。馬力が要求される中山芝、阪神の内回り芝、洋芝の函館、札幌の期待値も高い。産駒の重賞勝ち馬が牡馬に偏っているのも、牡馬のほうが馬力を生かせるから。これもディープインパクト産駒とは対照的な傾向だ。
----- ヴィクトワールピサ -----
◆父よりも素軽いスピードを発揮する。社台を出て期待値上昇
ヴィクトワールピサは母父がマキャベリアン
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