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第3、4コーナー〜種牡馬スクリーンヒーローに流れる、血のロマン

第3、4コーナー〜種牡馬スクリーンヒーローに流れる、血のロマン

第4章

第3、4コーナー〜種牡馬スクリーンヒーローに流れる、血のロマン

モーリス ラストラン回想録

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 世代を経て、かつて火花を散らした血と血とが出会うことがある。それもまた、競馬のロマンといえるだろう。

名手・武豊騎手の仕掛けに、後続は一か八かで反応せずにいた。

それなら、と快走を続けるエイシンヒカリ。

3コーナーに差し掛かる頃には、後続に6〜7馬身の差をつけていた。

エイシンヒカリの独走に、止まる気配は見られない。

そしていよいよ、レースは最終コーナーを迎える。

「メジロ血統」といえば、メジロボサツから連なる大牝系のほかにもいくつも牝系が存在する。1つはメジロマックイーンを輩出したアサマユリ系、1つはメジロライアンを輩出したシエリル系───そして、1965年に輸入されたアメリカの未出走馬・アマゾンウォリアーを祖とする牝系だ。

 アマゾンウォリアー系は、アマゾンウォリアーの輸入直後から着実に発展を続け、1978年菊花賞、有馬記念で3着の重賞馬メジロイーグルや1988年日本ダービー、1990年天皇賞(秋)で2着の重賞馬メジロアルダン、1992年エリザベス女王杯2着のメジロカンムリらを輩出。

 実力はあるもののGIではなかなか勝ちきれない一族…という牝系が、たった1頭の種牡馬との出会いで、その鬱憤を晴らすかのような勝ち星に恵まれた牝馬を誕生させる。

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