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現役時代はほぼパーフェクトな成績だった優等生

現役時代はほぼパーフェクトな成績だった優等生

第1章

現役時代はほぼパーフェクトな成績だった優等生

丸ごと! ディープインパクト

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 ディープインパクトは2004年12月29日阪神・新馬戦(芝2000m)でデビュー。上がり33秒1の強烈な末脚を使い、4馬身差の完勝で競走生活をスタートさせた。次走の2005年1月の若駒Sでは、絶対に届かないような位置から、レースの上がりより2秒5も速い常識外れの末脚を繰り出して、2着に5馬身差をつける圧勝劇。2戦連続でファンに見せつけた異次元のパフォーマンスにより、一躍、クラシックの主役に名乗りをあげた。

 その後の3冠ロードも「圧巻」の一語に尽きるレースが続く。前哨戦の弥生賞を勝った後、皐月賞は2馬身半差、ダービーは5馬身差、神戸新聞杯を2馬身半差、菊花賞を2馬身差でいずれも楽勝。日本競馬史上6頭目の3冠馬、シンボリルドルフ以来史上2頭目の無敗の3冠馬になる。

 過去の3冠馬と比較してもディープインパクトの人気は凄まじく、皐月賞で1.3倍あった単勝オッズは、ダービーでは1.1倍、菊花賞では単勝1.0倍の元返しにまで下がっていた。

 しかし、好事魔多し。初の古馬戦となった2005年の有馬記念で、先に仕掛けたハーツクライを捕らえ切れずに2着に惜敗。シーズンの疲れが出た影響によるものといわれているが、まさかの敗戦に日本中の競馬ファンが騒然となった。このレースで「競馬に絶対はない」ことを思い知ったファンも多い。

 4歳になると、さらにパワーアップ。休養明けの2006年阪神大賞典は向正面から馬なりで上がっていき、直線もほとんど追うところなく楽勝。天皇賞・春も後方から馬なりで上がっていき、4コーナーで先頭に立つと後は楽勝。

 返す刀で宝塚記念も勝利して5つ目のGIタイトルを奪取。その圧倒的なレースぶりに、もはや日本競馬史上最強の馬であることを疑う者はほとんどいなくなった。

 4歳春シーズンを完璧な成績で締めくくると、秋の目標をフランスの凱旋門賞に据える。8月中旬からシャンティイ競馬場側の調教場で約1カ月半にわたって調整。前哨戦を使わず10月1日の凱旋門賞に挑んだ。

 現地オッズでも圧倒的な1番人気に支持され、残り300m地点ではいったん先頭に立ったものの、残り100mでレイルリンクに、ゴール前でプライドにも交わされて3着。しかも、後に禁止薬物イプラトロピウムが検出され、最終的に失格処分になってしまう。

ブックス

2006年凱旋門賞

 薬物騒動を払拭するためにも、残りの日本のレースを必勝態勢で臨んだディープインパクト。ジャパンCでは欧州年度代表馬のウィジャボードらを下すと、有馬記念でも3馬身差をつけて他馬を一蹴。牡馬3冠に加えて、天皇賞(春)、ジャパンC、春秋グランプリ制覇と、当時のJRA記録であったGI7勝の最多タイ記録を成し遂げて、07年から社台スタリオンステーションへスタッドインした。

ブックス

ディープインパクトの生涯成績

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