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種牡馬、そしてBMSとしてのライバル物語

種牡馬、そしてBMSとしてのライバル物語

第7章

種牡馬、そしてBMSとしてのライバル物語

スペシャルウィーク (下)

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 2005年5月22日、東京競馬場、第11レース、第66回オークス。外から一気に差し切って勝ったのは、1番人気の2枠4番シーザリオだった。東京競馬場の長い直線で、父スペシャルウィークのような息の長い末脚を繰り出し、父に種牡馬としての初GI勝利を贈った。シーザリオはこのあと、アメリカに渡り、アメリカンオークスに出走して勝利後、引退して、繁殖牝馬となった。

 2008年12月14日、阪神ジュベナイルフィリーズでブエナビスタが勝利し、スペシャルウィークは種牡馬として2頭目のGI馬を出した。ブエナビスタはこのあとも大活躍し、桜花賞、オークス、ヴィクトリアマイル、天皇賞(秋)、ジャパンCとGIを6勝して繁殖牝馬となった。

 2014年の菊花賞ではトーホウジャッカルが勝利し、3頭目の中央GI馬が誕生。それ以前にも、2012年の帝王賞を勝ったゴルトブリッツや同年の東京大賞典を制したローマンレジェンドなど、芝だけでなくダートでもGI馬を送り出し、ディープ産駒が猛威を振るい始めた日本の生産界において、日本古来の血統を有する貴重な種牡馬として活躍した。

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