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悔いを残した2度目の挑戦

悔いを残した2度目の挑戦

第8章

悔いを残した2度目の挑戦

メイセイオペラ

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 1999年6月24日、メイセイオペラは帝王賞(大井)に参戦した。結果は4馬身差の大楽勝。単勝1.6倍の1番人気に、きっちり応えてみせた。

 3つ目のGIタイトルを手にしたメイセイオペラに、ドバイ遠征のプランが浮上した。水沢から世界へ。夢のようなルートを、胸を張って選択できる地位にいた。準備というものを大切にする菅原騎手は先手を打って、3月のドバイワールドカップを現地観戦し、“視察”を済ませていた。

 ところが、メイセイオペラは暮れの大井の東京大賞典で大敗を喫してしまう(11着)。1週前に大井へ入厩し、他に馬のいない出張馬房で過ごした孤独な時間が影響したようだった。陣営はドバイ遠征を断念し、目標をフェブラリーS1本に絞った。

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