2017年で62回目を迎える有馬記念。日本の暮れの風物詩となっており、これまで数多くの名勝負が繰り広げられてきた。その中でも40年前の1977年、日本競馬史上に残る“史上最高のマッチレース”と呼ばれているものがある。今なお語り継がれる伝説。その主役となった栗毛の美しいサラブレッド、「流星の貴公子」テンポイントの足跡を振り返る。
島田 明宏
Shimada Akihiro
作家。1964年札幌生まれ。ノンフィクションや小説、エッセイなどを、Number、週刊ギャロップ、優駿ほかに寄稿。好きなアスリートは武豊と小林誠司。馬券は単複と馬連がほとんど。趣味は読書と読売巨人軍の応援。ワンフィンガーのビールで卒倒する下戸。著書に『誰も書かなかった武豊 決断』など多数。『消えた天才騎手 最年少ダービージョッキー・前田長吉の奇跡』で2011年度JRA賞馬事文化賞、小説「下総御料牧場の春」で第26回さきがけ文学賞選奨を受賞。最新刊はテレビドラマ原作小説『絆〜走れ奇跡の子馬〜』。
表紙写真:1977年の有馬記念。読売新聞/アフロ
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