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英国 ダービーに狂す いわんや漱石をや

英国 ダービーに狂す いわんや漱石をや

第6章

英国 ダービーに狂す いわんや漱石をや

漱石と競馬をめぐる一考察 横浜〜上野〜ロンドン

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 よく知られているように漱石は明治33(1900)年から2年間、英国留学をしている。その2年目の5月27日の日記はこんな記述があるー

「頗(すこぶ)ル賑カナリ。吾住ム処ハEpsom街道ニテ茲(ここ)ニ男女馬車ヲ駆リ喇叭(らっぱ)ヲ吹テ通ルコト夥(おびただ)シ。近所ノ貧民共又往来ニ充満ス」

 イギリスはダービー発祥の国である。1780年にダービー伯爵によって創設され、第一、第二次世界大戦中ニューマーケット競馬場で代行されたものの、ダービー自体は現在まで一度も中止されたことがない。当時漱石はテムズ川南岸、ロンドンからエプソムに通じる主要な街道沿いに住んでいた。その街道の先にあるのが、ダービーの舞台・エプソム競馬場である。この街道はダービーの一週間前くらいからひときわ賑やかになり、ダービー当日ともなれば人や馬車であふれかえる。

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