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バーボンの仕込水と風土が名馬を育てる

バーボンの仕込水と風土が名馬を育てる

第4章

バーボンの仕込水と風土が名馬を育てる

酒と名馬 出会いの物語

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 自然風土も馬に味方した。ブルーグラス・ステートとは牧草州とでも訳せばいいだろうか。訪れたならばわかるはずだ。温暖な地。美しい草原とゆるやかなうねりの丘陵地の眺め。その晴れ晴れとした中をサラブレッドがしなやかに駆け、草を食む清々しい景色に旅人たちは魅了される。

 ケンタッキー州一帯の地盤は石灰岩(limestone)。その地下を流れる水はライムストーンによって濾過され、良質の清水、ライムストーンウォーターとなって湧き出ているのだが、これがバーボンウイスキーにとって重要なプロセスウォーター(仕込水)となっている。

 そしてこのライムストーンウォーターは栄養分をたっぷりと含んだ牧草も育てる。ブルーグラスにはカルシウムやその他のミネラルがたくさん含まれており、それを食べて育つ馬は立派でしなやかな肢体に成長する。飼い葉として最適なのだ。

 ただし

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