----- マンハッタンカフェ -----
◆“非根幹距離”でこそ真価を発揮する
マンハッタンカフェも母父が欧州型のリボー系で、サンデーサイレンスの成功パターンである欧州型との配合馬。母系はドイツ牝系だ。母父ローソサイアティの父系リボー系は馬力型で、ボールドルーラー系は持続力があり、非根幹距離適性と馬力に富むタイプが出やすい。
現役時代は、天皇賞・春を制覇。菊花賞、有馬記念を3歳で優勝。自身も芝の根幹距離(1600m、2000m、2400m)での勝利実績はないが、産駒も同様に根幹距離よりも1400m、1800m、2200mを得意とする馬が多い。代表産駒の1頭ルージュバックも重賞勝ちは、芝1800mと2200mのみ。芝2200mで行われるエリザベス女王杯では、2016年に産駒がワンツーフィニッシュしている。
2002年:天皇賞・春
芝1800mの勝率は11%だが、2000mでは8%にダウンするも2200mでは11%に上昇している。単勝回収率も芝1800mは112%で、2000mでは78%にダウンし、2200mは123%に上昇。血統は距離適性だけではなく、「根幹距離適性」や「非根幹距離適性」も遺伝しやすい典型例となっている。
ヒルノダムール / 天皇賞・春
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