東京競馬場の巨大なパドックに、メイセイオペラが現れた。南部杯と同じ492キロの馬体を輝かせて、堂々と、リラックスした様子で周回を重ねた。
地方所属馬ならではの枠服を身につけた菅原騎手が、メイセイオペラに跨る。そして微笑を浮かべて、柴田厩務員と言葉を交わした。オペラは度胸が据わっていて、どこに行っても落ち着いている。ジョッキーに安心感を与えてくれる馬なのだ。
1番人気はワシントンカラーで、単勝4.5倍。メイセイオペラは4.7倍で、差のない2番人気。中央のGIレースに挑む地方馬に、大きな期待が寄せられていた。その一方で、“中央競馬の壁”を強調し、オペラの能力を疑問視する評論家もいた。
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