目次

日常の食生活の意識変化もダイエットを成功させる大切な要素

日常の食生活の意識変化もダイエットを成功させる大切な要素

第5章

日常の食生活の意識変化もダイエットを成功させる大切な要素

ジョッキーダイエット

目次

 ここでは食生活において、ノート以外のポイントや注意点をあげていきます。まず私はストレスがかかってはいけない、と何度もお伝えしましたが、その理由です。食べ物においてストレスがかかるのは、何かを我慢している状態です。その場合、我々の身体はどんな反応をすると思いますか?

 我々人類は、長らく飢餓に耐えうる歴史を経て現在があります。食べたいときに食べ物が手に入る現代は、人類の歴史を24時間に例えるとほんの数秒のこと。エネルギーは極力貯めておく、というメッセージはDNAに深く刻みこまれています。そのなかで食べることを我慢した場合、脳は食べたい、飢えたくないと信号を出します。臓器はこの後、食べられるかわからない、身体に貯め込める物は極力貯めようとするのです。この「負のサイクル」は、百害あって一利ありません。

 またストレスがたまると、人はそれを発散させようとします。最も手っ取り早いのが味覚を刺激すること。これが続くと悪い習慣化のできあがりです。このようにストレスは我々に大きな影響を与えるので注意してください。そして、それをコントロールしやすく取り組めるのが、前章で述べてきたレコーディングダイエットなのです。

 もうひとつは糖質制限について。そもそも糖質はなぜ悪とされているのか整理します。まず糖質は我々のエネルギー源であり、エネルギーがないと運動のときに力を発揮できませんし、集中力も落ちて正しい判断ができなくなります。お腹が減って眠れないということがあったり、熟睡できなかったりということにも関係してきます。

 しかし、まったく必要ないわけではない糖質を、必要以上に摂るとどうなるのか?必要なときに使おうと体内に留まることになります。その留まり方は脂肪に形を変えて。昼に大盛りにしたライス、間食のおにぎりやポテチは脂肪に変わって体内に残るのです。

 夜に食べてはいけないというのも理由は同じ、夕食後にエネルギーを消耗する場面がないのは明らか、使われなかったエネルギーは寝ているあいだに脂肪に早変わりです。学生時代ならまだしも、社会人になってからエネルギー不足になる場面はほとんどありません。だから、現代は糖質過剰であり、悪となっているのです。

 さらに、血糖値を急激に上げるのも糖質が悪とされる要因です。血糖値が急激に上がるということは、つまりその後、急激に下がるということを意味します。この急激な低下が問題で、身体は「急に下がってしまうのは危険だ、血糖値あげないと!」と食べたい反応を出します。お腹はそこまで空いていないのに食べたい欲求を抑えられない経験がある人は多いと思いますが、それは血糖値による信号が関係しているのです。ご飯、小麦粉を使うパン、麺類は血糖値の上がり方という意味でも問題ありなのです。

 最後に、脂肪と結びつきやすい点も挙げられます。脂肪だけを摂る場合と糖質と脂肪を同時に摂る場合では、吸収に差が出ることは研究で実証されています。逆に、糖質がなければ脂肪も身体に残りにくく、そこまで悪ではないということ。最近話題のバターコーヒーは糖質はないので身体に残りにくく、体内の脂肪をエネルギーに変換させやすく、血糖値が上がりにくいので腹持ちもいいという意味で、理屈的にも筋が通ったものです。

 糖質制限をする注意点は、それが常態化してしまうこと、長期間制限しすぎると

 1、思考力の低下
 2、便通の悪化
 3、口臭の悪化

 以上のことが起こりやすくなります。私のジムでは場合によって3週間完全に糖質をカットすることに挑戦することもありますが、それ以上はさせません。なぜよくないのか?を理解しながら、いい付き合いをするのを心がけてください。

© Net Dreamers Co., Ltd.