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人間の思惑をことごとく裏切り続けた古馬時代

人間の思惑をことごとく裏切り続けた古馬時代

第9章

人間の思惑をことごとく裏切り続けた古馬時代

ゴールドシップ  多くのファンを虜にした芦毛の“気分屋”

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 ゴールドシップ陣営は、2014年秋の最大の目標を凱旋門賞(G1)に定めた。その前に日本で一戦。8月24日の札幌記念(G2)がステップレースに選ばれた。ここには、一緒に凱旋門賞に向かう3歳牝馬のハープスターも参戦。結果はそのハープスターから4分の3馬身遅れた2着となった。

ゴールドシップ

2014年札幌記念

 陣営の評価は「(5キロの)斤量差」。須貝師も「どちらも凱旋門賞でいい競馬をするだろう」とコメントした。

 そして、いよいよフランスへ。しかし、ロンシャンの地はゴールドシップにはお気に召さなかったようだ。いつものように馬場入りで暴れ、スタートダッシュもつかず、最後方からの競馬となった。この日は「伸びない」ほうのゴールドシップ。14着と大敗してしまった(ハープスターは6着、僚馬ジャスタウェイは8着)。

 次戦は有馬記念(G1)。ラストランとなったジェンティルドンナに敗れはしたが、僅差の3着と頑張り、馬券派のファンをさらに悩ますことになった。

 年明けすぐのアメリカジョッキークラブカップ(G2)は、単勝1.3倍の圧倒的1番人気に推されながら、まるっきりやる気がないかのような走りで7着。かと思えば、次戦の阪神大賞典(G2)では強い勝ち方で同レース3連覇を達成。馬券派のファンはまたしても歯ぎしりさせられてしまうのだが、その歯ぎしりはまだまだ止まらない。

ゴールドシップ

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