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ダノンシャンティ、カネヒキリ、アグネスタキオン

ダノンシャンティ、カネヒキリ、アグネスタキオン

第2章

ダノンシャンティ、カネヒキリ、アグネスタキオン

血統ビーム タイプ別分類ガイド サンデー系編Vol.2

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----- ダノンシャンティ -----

血統マニュアル

◆ダーレーが誇る名牝系。直線スピードにも長けたフジキセキ産駒

 祖母は直線のスピードを伸ばす名牝グロリアスソング。母父はマークオブエスティーム。母父父はダルシャーン。欧州では切れ味のあるマイラータイプだ。

 生産はダーレー。ダーレーグループの良血が凝縮された母系で、母の兄はドバイワールドCとジャパンCを勝ったシングスピール。母系の血統から直線でのスピードを強化された配合で、父フジキセキよりも直線でのスピードの伸びを強化されている。これほどの良血がなぜか?セレクトセールに出され、抜け目なく買い取ったのがノーザンファーム。NHKマイルCをレコードタイムで優勝した。

 産駒も直線でのスピードに長け、非根幹距離の適性も高い。気性が穏やかであれば、直線の長い1800mがベスト条件なのだが、気性が前向きな産駒も多く、より短い距離にシフトする馬も多い。スピードがあり、気性が前向きになる馬も多いため、芝1400m以下の勝ち星期待値も高い。とくに平場の1400m以下で注目したい。距離短縮もこなし、ダートの活躍の場は軽いダートの1400m以下が多い。


----- カネヒキリ -----

血統マニュアル

◆母の適性を全面的に引き継いだダート特化型

 フジキセキのパワーというより、母のダート適性を全面的に受け継いだのがカネヒキリ。2018年9月現在、産駒の勝ち星はすべてダートで、母はシルヴァーデピュティと同配合の妹にあたる。

 現役時代はダートG1のJCダート(ダ2100m)をレコードタイムで優勝。現役時代は、芝よりもダートのほうが速いタイムで走れた馬。ダートコースでは広いコースの時計勝負をより得意としていたが、産駒もその特徴を引き継ぐ馬は多い。

 ダート戦で苦手とするコースはやはり小回りの函館、小倉で、最も得意とするのは東京。その他のコースでは、人気以上に好走率が高い。


----- アグネスタキオン -----

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◆ボールドルーラーの特徴を引き継いだフィリーサイアー

 サンデーの後継種牡馬としては、ボールドルーラーのスピードの持続性が強く出たタイプ。無敗で皐月賞を制した後、故障発生で引退した。

 代表産駒はダイワスカーレット、ディープスカイ、キャプテントゥーレ。特徴としては牡馬は3歳戦に強く、牝馬の産駒で大成するのは硬質なタイプを出しやすい血統で、フィリーサイアー寄りの種牡馬といえる。すでに亡くなっており、直仔が出走することはないが、母父にアグネスタキオンを持つ産駒の出走は多い。

 アグネスタキオンがボールドルーラーの特徴を引き継いでいることもあり、母父タキオンの産駒もボールドルーラー系が走りやすい条件に強い。父が米国型、もしくはミスタープロスペクター系の場合はダート馬、父が欧州型の場合は芝馬になりやすい傾向が見られる。

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