11月28日のジャパンCには、スペシャルウィークが宝塚記念で完敗したグラスワンダー、そして凱旋門賞でエルコンドルパサーを破って優勝したモンジューが出走を予定していた。エルコンドルパサーは、オーナーが凱旋門賞で引退と決め、JRAがジャパンC出走を勧めても、かたくなに固辞した。
スペシャルウィーク陣営は「ここでジャパンCに勝てば、グラスワンダーには宝塚記念の雪辱を果たすことになり、モンジューに勝つことで間接的にエルコンドルパサーにも勝つことになる。まさに“現役最強馬”となれる」と考えていた。
ところが、直前になってグラスワンダーがジャパンCを回避することになってしまった。左肩の跛行ということで、症状は重くはないが、ここでは無理をせず、有馬記念に全力で挑むとのだった。スペシャルウィーク陣営にとっても、グラスワンダーのジャパンC回避は残念だったが、こればかりはどうしようもなかった。
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