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雨の中山で見せた貫禄、世界の名手も認めた底力

雨の中山で見せた貫禄、世界の名手も認めた底力

第3章

雨の中山で見せた貫禄、世界の名手も認めた底力

スペシャルウィーク (下)

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 有馬記念も視野に入れつつ調整が進められていたスペシャルウィークだったが、武豊騎手が、このレースで引退となるエアグルーヴに騎乗することが決まると、白井寿昭調教師は有馬記念を回避することを発表した。

「馬はどこも悪いところはありませんが、乗り役の問題もあって回避することに決めました」

 この有馬記念を勝ったのは、ノーザンファーム空港牧場で一緒だった怪物グラスワンダーだった。故障明け2戦は調子が出なかったが、ここで完全復活とばかりに強い競馬で勝利した。エアグルーヴは5着だった。

 スペシャルウィークの次の大きな目標は、天皇賞(春)と決まったが、そこへ向かうステップとして大きくふたつの方向性が考えられた。ひとつは十分に休養させて、ステップレースを叩いて本番に臨むというもの、もうひとつはどこかで短期休養を挟みつつ、中間で1、2レース使いながら調整していくというものだ。

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