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良血のハイセイコー、マイナー血統のオグリキャップ Part.2

良血のハイセイコー、マイナー血統のオグリキャップ Part.2

第5章

良血のハイセイコー、マイナー血統のオグリキャップ Part.2

思わず応援したくなる!マイナー血統の魅力と“今”

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■1回限りだった「時として」

 一方のオグリキャップは、ハイセイコーとは血統背景で大きく異なり、こちらはまさに「マイナー血統」と呼ぶことになんの躊躇も要らないだろう。

 父ダンシングキャップはオグリキャップ以外にGIホースを出しておらず、オグリキャップの大活躍も自身の死後であった。母のホワイトナルビーは確かにオグリキャップ以後も桜花賞馬オグリローマンを生み、仔の勝利数合計は「100」をも超える名繁殖牝馬だが、地方競馬やダートの短距離が産駒の主な活躍の場だったダンシングキャップを父に持つオグリキャップは、どう解釈してもやはり血統面では地味な出自の馬だと言わざるをえない。

 ダンシングキャップは産駒にスピードは伝えたものの、総じて1200mから1600mが守備範囲という仔が多かった。有馬記念(芝2500m)などを制したオグリキャップが活躍した芝のマイルや中距離以上の舞台は、ダンシングキャップのイメージや傾向とかけ離れているため、それを理由に「突然変異」とも、祖父ネイティブダンサーの「隔世遺伝」とも言われることもある。

 ダンシングキャップの『サラブレッド血統事典』における説明はこうだ。

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