東日本大震災の翌年、ターフを沸かせた1頭の牝馬がいた。ジェンティルドンナ。イタリア語で“貴婦人”の名を冠した牝馬は牝馬3冠を達成しただけでなく、3歳牝馬として初めてジャパンCを制覇。翌年にも史上初のジャパンC連覇を成し遂げるなど、男勝りの活躍でファンを魅了。最終的には、海外を含めるとG1 7勝という輝かしい金字塔を残した。そんな日本競馬史上に残る女傑の蹄跡を辿る。
木村俊太
Kimura Shunta
1966年、東京生まれ。早稲田大学文学部卒業。出版社勤務の後、フリーライターに転身。スポーツ分野、特に競馬の取材を得意とし、馬券だけに留まらない競馬の魅力を広く伝えたいと願い、取材・執筆活動を行っている。著書の『テイエムオペラオー 孤高の王者』(廣済堂刊)『ベガとアドマイヤベガ 奇跡の親仔物語』(イーハトーヴ刊)『スペシャルウィーク 最強馬の証明』(ザ・マサダ刊)のほか、『観戦初心者のための ラグビー 25のルールと見方』『本を出版するためにあなたがやるべき3つのこと』(共にKindle版)がある。
写真=下野雄規、高橋正和、小金井邦洋、JRA、netkeiba
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